東建ハウスの仕事48【わたしは欠陥検査員7】
この写真はどの部分が欠陥かわかりますか?壁内結露が発生する家のオーナーからの欠陥検査依頼写真です。バルコニーの防水立ち上りと外部サイディングの取合いの写真です。何が不備な施工か?
重大な【施工ミス】をしているのです。ぜひ考えてわかった方は投稿して下さい。防水材が悪いとか、サイディング材が悪いとかではありません。あくまで施工方法が欠陥なのです
正解者には私が書いた下野新聞社の【とちぎで素敵な家をたてる】の本を差し上げます。 御自分の住いも確認しながら考えるとわかります。ただし正確な施工がされてることが前提です。壁内結露を発生させる重要なことですから。
正確な正解の方はいませんでした。正解はサイディング下端とFRP防水の部分の隙間寸法です。
この寸法は最低15㎜必要です。 サイディングの厚みが14㎜ですから写真でも検討つきますよね。5㎜程度しかありません。奥のほうは全くありません。壁に通風を送る通気寸法ですから通気が取れない状況です。壁内結露の原因ですのでしっかり寸法を取るべきです。
なぜこのような施工になったのかというと防水の下地ベニアの12㎜厚みがそのままふけてしまったためです。現場監督の能力不足から発生したのと職人任せの作業の典型です。
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あかば 茂
代表取締役 : 東建ハウス
東建ハウス株式会社代表取締役。お客様から『ここに頼んでよかった』の言葉をいつも聞きたくて日々仕事に取り組んでいます。また、平成10年に欠陥住宅の撲滅を目的に設立したNPO法人東日本住宅検査協会理事長の肩書きも持つ。
趣味は車・バイクと旅と歌、音楽を聞きながら一日中走っていても平気。座右の書は【ナポレオンヒル成功哲学】

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