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東建ハウスの仕事30【わたしは欠陥検査員3】

それではこのシミが何かの答えをいいます。【壁内結露】なのです。この壁を壊して中をみてビックリです。原因の一つに2×4工法が考えられます。2×4パネルがビッショリ濡れていました。この工法はパネルで構成されています。その特徴上“ファイヤーストップ”材が設置されています。火事の際壁内の火や煙が壁内を伝わって上に上がるのを少しでも遅らせる為の材ですがこれが壁内結露の原因になっているとしか考えられない状態で濡れていたのです。それはファイヤーストップ材の下部分が濡れていたからです。

つまり火を止める材が空気の流れも止めていたため通気ができなくなり結露温度が発生したのでしょう。2×4工法は梅雨の季節が無い国で生まれた工法ですので高温多湿の気候条件の日本には適さないのだろうと強く感じました。

直し方は、壁をすべて撤去してペーパーバリアを施工して再度壁を張り替えを提案しました。施工後今のところは室内にシミは発生していません

 

 

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あかば 茂

あかば 茂

代表取締役東建ハウス
東建ハウス株式会社代表取締役。お客様から『ここに頼んでよかった』の言葉をいつも聞きたくて日々仕事に取り組んでいます。また、平成10年に欠陥住宅の撲滅を目的に設立したNPO法人東日本住宅検査協会理事長の肩書きも持つ。 趣味は車・バイクと旅と歌、音楽を聞きながら一日中走っていても平気。座右の書は【ナポレオンヒル成功哲学】