東建ハウスの仕事28【わたしは欠陥検査員1】
私は東建ハウスの代表と同時に欠陥住宅に対しての相談・検査・調査を行う業務を平成10年から活動しています。今までに相当数の相談を受けてきました。記載写真内容はリフォーム詐欺的な内容の相談です。『わたしは息子ですが、実家の母が耐震補強工事でだまされたのではないかと思い相談させていただきました』とのこと。とりあえず現場調査をということで屋根裏と床下をしらべました。
屋根裏には不必要な補強金物をあちこちに設置し、床下には意味の無い【プラ束】や【炭袋】が散乱した状態で設置されていました。これ以外も屋根の雨漏り対策と言ってやってはいけない瓦のツナギ目をコーキングでふさぎ、壁はサイディングを補修するといって意味の無い工事をしてありました。お母さんは一人暮らしでその業者に700万円ほどのローン手続きをさせられたとのこと。
たまたま実家に来た長男が気づいて相談してきました。全く不必要な工事で仮に必要な工事であっても多く見積もっても50万円で十分な工事内容でした。業者には連絡がつかないとのことで私が間に入って解決しました。
内容は詐欺ですので警察に届け【被害届】提出しリフォームローン会社に連絡してローンの無効を訴えました。『70代のおばあさんが年金利16.5%の高金利でリフォームを申し込んだ時点で疑問を持つべきでしょう』とローン会社につめよったのです。時間はかかりましたがローンの無効を勝ち取りました。
老人一人で住んでいる住宅はリフォーム詐欺の最高のターゲットになります。そのような御家族の場合実家に帰った際に『そのような営業がきたら、必ず相談するように』との話を息子さん達は母親、父親にして下さい。このような相談は多いのですから。ちなみに営業マンは、肩をもんでくれたり買い物をしてくれたり、息子以上にやさしい人だったそうです。

あかば 茂

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