住まいの教室1【なぜ?この教室での勉強が必要か】
東日本住宅検査協会は平成10年に設立しました。その3年前の平成7年1月にマグニチュード7.3の阪神淡路大震災が発生し、死者行方不明者6436名、全壊及び半壊住宅約25万戸、全焼火災約7120棟の大災害にみまわれ、その16年後の3月11日14時46分に東北大震災が発生、津波による多数の死者がでたのです。その当時、阪神地震の死者のほとんどが全壊住宅による圧死の為、木造住宅以外の工法を販売してきたハウスメーカーさん達は【木造住宅は地震に弱い】と言い、ちょうどその頃発覚した千葉県の【秋住】問題が発生したのをきっかけにマスコミは欠陥住宅問題としておもしろおかしく報道し始まったのです。平成9年の頃でした。その結果木造住宅の需要が激減し日本独特の伝統工法で【日本の文化】と言っても過言ではない【木造軸組み工法】の危機の時代が来たのです。
魚に例えると在来種が外来種に侵される第一歩に踏み込んだのです。奈良の法隆寺五重塔が日本古来の木造建築物であることは知られていますが、私達の時代に先人の匠たちが進化させ、守り通してきた伝統ある工法が外来種に取って代ってしまうことを阻止していきたいと強く思いました。欠陥や手抜きのない正確な施工を行えば、耐震強度や日本人の環境にマッチした快適な住環境空間は歴史が証明しているのです
それを伝えていかなければ、との思いで協会を立ち上げた次第です。木造住宅に関して正確な施工方法と『自分』に合った施工業者を選べる目を身に付けていただく為に【住まいの教室】を開催しました。またさらに政府の地震発生予測でも、南海トラフ地震は今後30年以内に78%の確立、茨城沖太平洋プレートによる水戸市の発生確率は70%との情報で震度6以上を予測しています。これから建てた家は必ずこの地震に遭遇する事実を認識しなければいけません。つまり、これからの家づくりは
『説得から納得の家づくり』が必要で、他から聞いたことが正しいと思い込むのではなく、自分で理解し納得したことが正解ということなのです。次回は『説得の家づくりから納得の家づくり』とはを説明します

あかば 茂

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